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上所小学校の給食で「鳥屋野潟のフナ」が提供されました

2022年3月15日、新潟市立上所小学校の給食で「鳥屋野潟のフナ」が提供されました。
メニューは「フナのさつま揚げ」。くせなく食べやすいお料理となって、約700名の全校生徒に提供されました。

鳥屋野潟にとってこれは、実はとても大きな出来事だと思っています。

これまでも「とやの潟ウィンターキッチン」などの活動を通して、近隣小中学校では地域学習として鳥屋野潟の魚の試食会を行ってきました。しかし「給食で全校生徒に」というのは、その枠を超えた大きな発展です。

かつては漁師が魚を獲って暮らし、日々当たり前のように食べられていた鳥屋野潟の魚。
その食文化は、時代の変化や環境汚染などによって一時はなくなるも、環境が回復した今日、また鳥屋野潟の魚は美味しく安全に食べられるようになりました。
そんな背景も踏まえた上で、試食会でなく「給食として全校生徒が食べる」というのは、地域の食文化としての回復という意味でも大きな一歩だと思うのです。

今回、鳥屋野潟漁協さんから学校給食で提供されると聞き、学校にお願いをしてその様子を取材させていただきました。(インタビューはなく、写真撮影のみ)
子どもたちは授業のなかで鳥屋野潟に触れる機会も増えているため、「鳥屋野潟の魚」自体にそれほど驚く様子はなかったものの、その意外な美味しさに「お、うま!」と新鮮な表情で食べている子もいました。

献立表や給食時の校内放送でも「鳥屋野潟のフナ」ときちんと紹介され、撮影にお邪魔した4年生の教室ではモニターに映して作り方の紹介もされていました。

この日のために約400匹のフナを捌いてすり身にし、学校までお届けしたのは鳥屋野潟漁業協同組合のみなさん。鳥屋野潟を大切に思い、未来につなぐ活動に力を入れていらっしゃいます。
取材後、給食時の様子をお伝えすると、漁協の方々も非常に喜んでいました。(この日、漁協さんは鳥屋野潟ゴミ拾いの日だったため、学校には行けませんでした)

このような取り組みを通じて、鳥屋野潟の文化がつながれ、次の世代にとっても鳥屋野潟が大切な存在になってくれたらと願います。